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2017年8月16日

輝く日本人
Vol 2::ロッテレジェンドホテルサイゴン 須藤さん

氏名:須藤 藍実さん
会社名:Lotte Legend Hotel Saigon
役職:Assistant Sales Manager

山田:本日はどうぞよろしくお願いします。では簡単に自己紹介をお願いします。

須藤さん:ロッテレジェンドホテルで日系のコーポレートを中心に営業をしております。須藤藍実と申します。よろしくお願い致します。

山田:よろしくお願い致します。須藤さんはどのようなきっかけでベトナムに来られたんですか?

須藤さん:学生時代はホテル系であったりエアラインのホスピタリティの専門学校に通っていましてインターンシップでニャチャンのホテルで働いたのがきっかけです。もともと海外で働きたいと考えていて、専門学校在学中にはオーストラリアとロンドンにも1年ずつインターンシップして、それで最後の年にまたベトナムに来ました。

山田:ほとんど海外ですね!

須藤さん:そうですね。うちの専門学校には海外志向の生徒が多くて、先輩も海外に出て働いている方が多いんです。ベトナムにも何人か先輩がすでにいたので、ベースがあったのとヨーロッパか東南アジアで働くなら絶対東南アジアで働きたいと思ってました。

山田:なぜ東南アジアなんですか?

須藤さん:まず安全面。ヨーロッパより東南アジアは安全だと思いますし、日本との時差もあまりないので。その東南アジアの中でも、私のような若い人が活躍できるところはどこだろうと考えたときに、勢いのあるベトナムだと思いました。ただ1つ間違いがありまして、最初にニャチャンに行ってしまったので、日本人が5人くらいしか住んでなく、私が思っていたホーチミンのような勢いや活気があって明るいベトナムと違ってました。お客さんもロシア人、中国人、ベトナム人が多い中でベトナム語も話すことができない私が入って何ができるんだっていう状態でした。

山田:そこからどのようにしてホーチミンのこのロッテレジェンドホテルで働くことになったんですか?

須藤さん:私がニャチャンにいたときロッテレジェンドホテルの当時の総支配人が遊びにきてまして、日本人が来ることがとても珍しいことでしたので、とびきりのおもてなしをしていましたら、個人的に仲良くしてくれまして、それがきっかけでロッテレジェンドホテルを志望し入社に至りました。そこから日本にも帰らずホーチミンに直接来ましたね。卒業式の日だけ日本に帰りました笑

山田:なるほどですねー!そういう出会いってあるんですね!営業はどのようなことをされるんですか?

須藤さん:営業は基本的には日系企業の出張者の宿泊者を増やすことがメインの仕事となりますが、他にもセミナーやバンケット(宴会)やミーティング、アニバーサリーの日系担当は私になりますし、レストランも、もし日本のお客様が利用したいということであれば、私がコミュニケーションをとってセッティングします。ですので日系のクライアントに関しては、ホテルでできるほぼすべてのことに対して責任をもって担当しております。

山田:そんな中で一番困難だったことはありますか?

須藤さん:私は特に経験がなくまだ若くて女性なので社内外で信用を得るのが難しかったです。信用してもらえないとホテルというのは難しいので入社1年目は信用構築に関して悩みました。営業というのは法人のところへ行き当ホテルを利用して頂くことが仕事となるので、信用を得ることが一番重要なんですね。

山田:その信用を構築するために工夫したことはありますか?

須藤さん:まず日本の旅館を目指そうと思いました。信用って何かとひたすら考えたときに、日本の旅館は最初の「ウェルカム」から食事やお休みの準備であったり女将さんが全部やってくれるじゃないですか?そして最後に気持ち良く「ありがとうございました」と言って終わる。だから0から10まできちんと自分の目で見ることを意識しました。例えばそれがよりハイブランドのホテルだとしても日本人はいないところも多いだろうし、一番最初の「ウェルカム」から最後の「ありがとうございました」まで見れないと思うんですね。なのでそこで差をつけてお客様から信用を勝ち取ろうと努力しました。

山田:なるほどですね!こちらではベトナム人と基本的に働いていると思うんですが、何かギャップはありましたか?

須藤さん:やはり最初の1年は自分が思っている当たり前が当たり前じゃないということが多くありました。例えばベトナム人スタッフの中にはお客さんと話している時に、お客さんに指をさして話をしたりですとか、おそらくベトナム人スタッフは悪気はないんでしょうけど、ホスピタリティとしては完全にアウトなので。

他にはあるお客様が1つのお部屋を指定されているのに、おせっかいなのか、その部屋ではなく勝手に1つランクの高い部屋にアップグレードしたり、勝手に良かれと思ってオーダーに沿わないことをしてしまうことが多いです。なので一つ一つ目で確認しないと大変だと思います。

山田:そんな困難がありながらもベトナム人とうまく働くポイントはなんでしょう?

須藤さん:まずはパーソナルに仲良くなることですね。お菓子を分け合うとか笑 みんなお菓子大好きで、お菓子をシェアするととても喜びますし、そこからたわいもない話をして関係を気づくことは意外と重要なんですね。そこから「仕事」ですね。仕事の頼みもとてもしやすくなります。賄賂ではないですが、それが例えばハイチュウ一つでも結構変わります。

山田:へー!なるほどですね!うちも女性社員ばかりなので勉強になります!

須藤さん:そうですよ、山田さん。ハイチュウ1個の力は強いですよ。なのでパーソナルに仲良くなれずに、社交的じゃないとかフレンドリーじゃないとか思われてしまうと、仕事もとてもやりにくくなりますね。

山田:私も実践してみます!須藤さんの今後のキャリアビジョンはなんですか?

須藤さん:私がホーチミンに来た時にまずは「セールスエグゼクティブ」というポジションから始まるのですが、3年以内に1つ上のランクの「アシスタントセールスマネジャー」になることが目標だったんですね、それが今年の4月から「アシスタントセールスマネジャー」なることができまして、今は「アシスタントマネジャー」としての職を務めあげて、次は「セールスマンジャー」になることが目標ですね。日系担当は私ともう一人しか担当はいないので今は日系のお客様に関しては私が全責任をもってますので、やり遂げるということが重要だと思ってます。

そんな中でもベトナムは年功序列でしたり、男性の方が大きく見られたりする中で努力することで「アシスタントセールスマンジャー」になれたので、もう少し「セールスマネジャー」を目指して頑張りますが、ホテルの転職事情は1~3年ごとに転職するのはよくあることで、よりハイブランドのホテルへの転職も視野に入れています。

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プロフィール
吉田綾華(よしだ あやか)
E-mail: ayaka.yoshida@hrnavi.com
Tel: 0968096784

1987年生まれ、石川県出身。
人の役に立ちたい!という想いから、東南アジアと人材の軸で仕事を探し、2013年からアイグローカル・リソースに入社。自らの海外就職の経験とホーチミン、ハノイの両拠点での勤務経験を生かし、お客様と登録者の懸け橋となりアドバイスを行っている。