Blog

2018年11月7日

嶋村チョイス!今月のKEY PERSON
Vol 2:: SoftBank Telecom Vietnam / 好本明日可(よしもとあすか)さん

氏名:好本 明日可さん (Asuka Yoshimoto)
会社名:SoftBank Telecom Vietnam
役職:Senior Sales Manager

「嶋村チョイス!今月のKEY PERSON」第ニ回を始めます!
どうぞよろしくお願いします。それでは好本さん自己紹介をどうぞ!

好本さん:本日はよろしくお願いします。好本明日可(よしもとあすか)です。ハノイ生活4年目となりました。SoftBank Telecom Vietnamで主に日系企業向けのITインフラのサポートをさせていただきながら、SoftBankらしいビジネスのチャンスを伺い、現地企業と橋渡しもしています。

Q.好本さんが海外に、また、ベトナム(ハノイ)に来るきっかけとなったのは?

好本さん:大学生のころから、学校のプログラムを利用してインターンシップに参加したり、留学に行ったりと、おぼろげに海外への憧れや興味を持っていました。但し、すぐに海外に行けるとも思っておらず、ノウハウもないため、まずは大学を卒業してソフトバンクに入社しました。そこで5年ほど業務経験を積んだ後、ふと将来のことを考えた時、いつか海外にという気持ちがさらに強まっている自分がいたので、自分の気持ちに正直になろう!若いうちにいろいろ経験したい!(※20代のうちに)ということで海外転職を決意し退職しました。

転職先を探していた時、前職会社の海外法人であるSoftBank Telecom Vietnamに偶然出会いました。前会社からの紹介ではありませんが、求人票を見かけたのをきっかけに、現地で働いていた営業部隊の先輩へコンタクトし、気づいたら海外転職の機会を掴んでいたという記憶です。

転職先の国を選ぶ際、いろいろな選択肢がありますが、自身のキャリアや働く環境を考慮してみると、東南アジアへ視野が広がり、最終的にベトナムにたどり着いたのは「東南アジアで唯一、ベトナムだけ旅行で来たことがある!」というシンプルな理由です。ハノイを選んだのは、日系大手企業(特に製造業)が多く、前職で製造業を担当していたキャリアも生かせると考えたなどありますが、これもご縁かなと思っています。自分の中ではベトナムに来る時にハノイというのがとても自然な選択だったのですが、現在でも周りの方から「好本さんなぜハノイ選んだの?」と質問されることがあります。

Q.現在SoftBank Telecom社では、どんなお仕事をされているのですか?

好本さん:ITインフラ商材(ネットワーク/WiFi環境の提供、サーバ構築、OA機器手配、保守など)に関して、日系のお取引企業様をサポートしています。具体的には、新規工場やオフィスの立ち上げの際に、ITインフラの機器の導入を検討の段階から、運用/構築、保守までお任せ頂いています。また、現地では専任の担当者様がいらっしゃらない場合も多く、現状を踏まえた上でより効果的なIT投資について、現地でどこまで手配すべきか、どう実現できるかのご相談にものらせていただいています。

仕事内容を説明すると、新規や既存のお客様の要件をヒアリング、社内エンジニアと打ち合わせの上、ご提案の準備、お客様と要件のすり合わせをしていく、といった流れになります。

最近の面白いところでは、「NAO」という小型のコミュニケーションロボットの販売していたり、日本本社と新規ビジネスの取り組みをアレンジしたりと、ベトナムに貢献できる事業を模索しながら、日々業務に励んでおります。過去にはマイリングループというベトナムで有名なタクシー会社向けに、WiFi端末を設置、安全な交通や車作りに生かす目的で走行データを集計、活用支援するなど、、、ベトナムの社会貢献への取り組み実績もあります。

Q.ベトナム人と働く上で悩んだことはありますか?解決に向けて工夫してきたことは?

好本さん:自分が進めた業務に問題がなくてもあっても、すぐに上司に報告を上げるのが日本ビジネスの基本ですが、ベトナムでは文化的に自分(たち)だけの力で解決することが、彼らの能力を示すという考えがあるらしく、なかなか思ったような報告が上がってきません。業務だけに限らず、頻繁に社員とコミュニケーションを図ることで、互いに言いやすく、聞きやすい環境を整えることを常に意識しています。

また、ベトナムの方たちとも日本の感覚と共通する部分はあり、良いものは良い、必要なことは必要だとわかってくれると信じています。きちんと伝えるためには、「これは当たり前!!」と日本文化を押し付けず、どうして必要か、どう困るのか、まず自分自身がはっきりと把握することだと考えています。

時に短絡的ですが、効率よく物事をこなすベトナム人の働き方からも、学ぶべき点はあると感じています。

社員みなさんと食事会にて。オフの顔、そして笑顔が最高です。

Q.現在の業界トピック、今後の展開予想も含め、好本さんのお仕事の目標を教えてください。

好本さん:現在、日本の国内市場はご存知のとおり飽和状態であり、働き方改革など、改めて自分たちの働き方、生き方を見直す流れが生まれています。そんな中でIT分野からは、業務を支援する便利なツールやシステムであったり、定例業務などの自動化(RPA※)や処理判断、顧客対応をAI※に任せていくなど、手のかかる業務や煩雑性を低減し、より精度や生産性をあげるという動きがあります。

(▽Study Point▽)

① RPA(Robotic Process Automationの略)

→ロボットによる業務自動化の取り組みのこと。人間の知能をコンピューター上で再現しようとするAIや、AIが反復によって学ぶ「機械学習」といった技術を用いて、主にバックオフィスの業務代行を担う。

② AI(Artificial Intelligenceの略)

→日本語では人工知能の意味。人間にしかできなかったような高度に知的な作業や判断をコンピュータを中心とする人工的なシステムにより代替で行えるようにしたもの。その種類には、1)特化型人工知能と2)汎用人工知能があり、人工知能レベルは4段階で区別されている。

これは上昇する人件費に対する保守的な対策の意味合いはもとより、生産性が上がった分、何か他の価値を生み出していくことに重点を置いていく革新の姿勢に繋がれば、何か大きな波になる可能性があります。

こと後者において、革新の選択肢として海外への新規展開、あるいはさらなる拡張を見据える企業も年々増えており、海外でのインフラ需要やサポート要望も、より高度化してくることが想定されます。

ソフトバンクの多様なリソースを活用して、現地でサポートできる範囲を広げながら、お客様やベトナム市場の成長に少しでもお役に立てるようにと、日々取り組んでいます。

また、IT分野に限らず、アジアは一足飛びに進む面があります。ベトナムも、優れた技術や製品のある国として、日本を尊敬してくれている部分もありながら、新しいチャレンジやサービスへの感度は高く、柔軟で若いエネルギーに溢れています。

日系企業としての品質を保ち、基本的なサービスを提供していくだけでなく、1人の日本人としてどのように貢献できるか、まだこちらに来てから3年で模索中ですが、このエネルギーを受けて、ベトナムという国、そしてヒトと一緒に成長してきたいと考えています。

Q.これからベトナムに来る(日本人の)若者へのメッセージをどうぞ!

好本さん:実は安易に「海外がいい!ベトナムが一番!」だとはお勧めはしません。

間違いなく自分はベトナムが合っているし、現在の会社、周りの方々からすごく良い機会をいただいていると感じてますが、それもご縁と相性です。海外に限らず、どこにいたって、できることはたくさんあるし、少し視野を広げればチャンスは広がっていると思うので、是非自分に違和感のない選択をしてください。時に慎重に一生懸命考えて、時には大胆に思い切って、自分の人生、悔いのないようにしてほしいです。

そういう意味では、自分や家族を大切にしながら、素直に暮らしているベトナムの人たちと触れ合ってみるのは、何か感じるものがあるかもしれません。

ハノイ熱饗音楽隊の一員(担当はVocalist)。休日は趣味をひたすら楽しむ!

―――――
インタビュアー
ハノイ支店マネジャー 嶋村 拓史(しまむら・たくじ)
E-mail: takuji.shimamura@hrnavi.com
Tel: 090 1828 660

コメント:ベトナムで人材採用のお手伝いをしております!人材の件でご相談ございましたらいつでもお問い合わせください。