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Vol.006 人材から人財への道のり::VOL 6::言い訳が多い病

2017年12月13日

人材から人財への道のり::VOL 6::言い訳が多い病

ベトナム人のスタッフは言い訳が多いことは当たり前のように言われ続けています(汗)。

何か問題が起きた時に、その報告を求めると、延々と理由から始まり、理由で終わっています。

結果は何なのか?本当の理由は何か?今後に繋がる反省ポイントや対策などはまったくと言っていいぐらい、言及されないことの方が圧倒的に多い。

弊社スタッフでみると、いろいろと報告のやり方などを教えると半年~1年ぐらいでやっと報告らしい報告になります。それにしても、深いレベルでの原因究明や対策はまだまだです。代表的な事例をまとめてみました。

指導ポイント ケース 期待される効果
報告は結論を先に行ってください。 延々と理由から入るので、すぐ止めて、「報告する方法を教えましたね。それに従って、もう一回報告してください。」と指示 スタッフはビックリして、結果を報告するようになりますが、この指示を10回でもしないと、習慣化されません。
選択肢をあらかじめ用意して、上司に伺い立てる 結論で終わっているケースもあれば、結論の後に延々と理由が続いているケースもある。「どうしたいの?」、「私(上司)に考えさせて、自分の意見はないの?」、「私(上司)が君のアシスタントではない」、「私に仕事を増やすな、自分で考えてこい」のような言い方をして、考えることを促す。 現状を報告したら、上司が考えて、対処方を教えてくれると勘違いするベトナム人スタッフが圧倒的に多い。このように突っ込まれて、初めて頭を使う子も少なくないはずです。何回も何回もこの会話をしないと、考えてくれません。
期待をはっきり伝えること ある課題に対して、延々と現状報告をして終わる。報告する上司に何を期待して、何をやってほしいかよくわからないことも多い。「何をやってほしいの?」と回答させる。 上記同様、上司が考えてくれると期待したので、はっきりと上司に対しての期待をすぐ応えられない子もいます。これを繰り返すと、そのうちに自然とチームワークができて、相談もできるようになります。
問題があれば、すぐ報告してください。 自分で処理できるとは思っていませんでしたと思うスタッフも少なくありません。とくに問題と認知しないことはとても育成しづらい。鈍感と言えるかもしれません。場数を増やして、失敗から学ぶしかないと思っています。

上記のOJTを6か月~1年でようかくまともな報告ができるようになりますが、なぜ、社会人の若年層ではこのような傾向が強いのかについて、考えたり、議論したしたことがしばしばあります。深い話ですが、何個か事実を見えてきました。

・教育方法:ベトナムの学校では何か問題を作った学生には反省文を書かせます。やってしまった悪さは同じでも問題を引き起こした背景や理由を考慮する習慣があります。その教育を小さい頃から受けると逃げ道として、たくさん理由を探す習慣が形成されてしまいます。ビジネス業界でいくら理由があろうと考慮してもらえない、許してもらえない事実を伝えることを繰り返し、個人に理解分からせてあげるとだんだんと理由探しの癖が剥がれていきます。

・無宗教:そもそも、言い訳する目的は責任を取りたくないあるいは責任を軽減したいからである。責任をとると自尊心(プライド)が傷つき、みじめになる自分を許せない。あるいは単純に怒られるのが怖い。宗教観を持ていれば、自分よりもずっと偉大なる神がいて、誠実な自分で生きていれば、神に近づけるという考え方を持っていれば、素直に自分の非を認めることになりますが、無宗教なベトナム人が多いので、実はあまり期待できません。

・家庭環境:ベトナムの家庭では日本と比較して、子供の個性を許容しない傾向がある。意識してそうしているではなく、子供によくしたいがために、いろいろ強制した結果である。個性が許されない子供はどこか元気がなく、さらに自分の個性(プライド)が害されるではないかと心の中で、感じるはずです。そうやって、個性を保ちたい=ミスを認めたくない構図になる。言い換えると愛を十分に与えられない子供はなかなか勇気をもって、自分の非を認められないということになります。

ビジネスの場面ではどうにもできないことばかりかもしれませんが、背景を理解すれば、許しやすくなり、仕事もしやすくなりのではないでしょうか?私の会社ではまず、個別に指導することと個性豊かな会社には作りたいと思っています。それができれば、次第にスタッフにも波及することを願っています。

次回では「スタッフの主体性が低いのは日本人上司の責任!」について、考えたいと思います。

→ 人材から人財への道のり::VOL 5::意見は今、ありません。

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プロフィール
Nguyen Dinh Phuc
E-mail: nguyen.dinh.phuc@hrnavi.com
Tel: 0901 809 991

国費留学生として、選ばれ、1996年~2006年まで日本で留学と仕事を経験したのち、ベトナムに戻り、日系企業に対して、経営助言のコンサルティングをしました。ベトナム人は比較的にレベルが高くないという実態をなんとかしたく、2010年からアイグローカルリソースを創設、ベトナムにある人材のレベルアップを会社のミッションに、日々、努力しています。

輝く日本人
VOL 6::Net Frontier Vietnam., JSC 杉田さん
2017年12月13日

氏名:杉田 昭雄さん
会社名:Net Frontier Vietnam., JSC
役職:代表取締役社長

嶋村:本日はよろしくお願いします。では自己紹介をお願いします。

杉田さん:ネットフロンティアベトナムの杉田と申します。当社はオンライン広告代理店で、とりわけ、企業様が成果を出していくための広告運用に力を入れております。また、カンボジアはプノンペンに「ネットフロンティアカンボジア」というグループ会社があり、こちらの会社はWebデザインに特化した会社になっており、その会社の責任者も兼務させていただいております。

会社玄関にて撮影。いつも思いますが、すごく良い笑顔の杉田さん。

嶋村:広告運用に力を入れているというお話があまりイメージできないのですが、実際どのようなものでしょうか。

杉田さん:すごく簡単に言いますと、お客様の成果を最大化するためにしっかりとPDCAを回していくことです。そう言うとすごく陳腐に聞こえるかもしれませんが、とても難しいことです。

嶋村:そうなんですね。具体的にイメージができました。ありがとうございます。そのようなクリエイティブなお仕事をされている杉田様ですが、当初ベトナムに来られた経緯は何だったのですか?

ベトナムオフィス社員一同の集合写真。和気あいあいとみんな笑顔。楽しい気持ちが伝わってきます。

杉田さん:そもそもは、ベトナムとカンボジアの事業は、グループ代表の夢から始まったのですが、ベトナムに関して言いますと以前はベトナムのチームは日本の広告案件のオフショアしかしていなかったのですが、2年前に日本のグループ会社の代表から、「ベトナム事業を今後どうしていこうかと考えている。ベトナムでローカルクライアントを獲得して、自分のクライアントを持っていくことで自信とやりがいを持たせたいが、誰に行ってもらうべきなのか」という話を聞かせていただき、「是非私にやらせていただけませんでしょうか!?」と、逆にお願いして、ハノイに来ることになりました。44歳にして、初めての海外勤務となりました。

嶋村:なぜご自身で挙手されましたか?

杉田さん:4年前に視察研修できたベトナムという国に、人に、刺激を受けました。恥ずかしながら、それまで私はあまり海外旅行に行ったこともなく、見るもの聞くもの全てが刺激的で、海外慣れしている人には感じれないほどの強い刺激だったと思います。

嶋村:すべてが初めてということもあり、訪越された当時はすごい苦労されたと思います。杉田さんが直面された問題や悩みで一番大きな出来事はどのようなことがございましたか?

杉田さん:ベトナムでの生活においては日々色んな問題が起きましたが、今回は折角ですので、仕事上でのお話をさせていただきます。当初二年前に弊社にいただいていたお仕事の問合せで言いますと、圧倒的に、サーチの広告における「順位保証(※1)」を希望するものでした。しかもビッグワードで(※2)。

(※1)順位保証はネット媒体側が保証できないと謳っています。
(※2)ビッグワードとは、定義は定まっていませんが、1単語であったり、競合の非常に多いキーワードのこと。

また、ベトナムの方はせっかちな方が多いせいもあるのか、契約期間は短期間のものがほとんど、極端な話、1か月で出なければ他の広告代理店に変更するといったシビアなクライアントも多く、商談での交渉時にすごく苦労をしたなと現在でも鮮明に記憶にあります。
順位保証はできません、また目立つこと重視ではなく、成果を出すための広告運用にこだわっていきましょうよ、うちもしっかりとPDCAを回していきますので、と、クライアントに根気強く営業してお客様に言い続けてきました。でも、さすがベトナムでした。ベトナムのオンライン広告市場は日進月歩、現在ではお客様のリテラシーがガンガン上がってきているのをヒシヒシと感じております。

嶋村:杉田さんはじめ、社員皆様の提案型営業力で課題解決されてきたということがわかりました。ちなみにこれまで社員教育また採用で困ったことはありましたか?

杉田さん: 御多分に漏れず、とにかく人が定着しない。私の着任前から人が思うように定着せずにきて、今日に至っても決して安定しているとは言えない状態です。はじめのうちは、大事にしていたスタッフが辞めると泣けてきて、「大事に思っているつもりなのに、何故わかってくれないんだ?」と。でも、辞めた後も普通に連絡をくれたりして、正直困惑してました。逆に、元、当社にいたスタッフが帰って来てくれるなんてこともありまして、その時は本当に嬉しかったです。でも、私なりにたどり着いた結論!
簡単なことではありませんが、以下の2つのブラッシュアップしか、人材問題の解決はないと思っています。
1)魅力的な会社にしていく努力を続ける
2)より明確な評価制度にする努力を続ける
結局のところは上記がちゃんとやれてない自分に原因があるのだと。日本人がやはり特殊な人種で、「お世話になっているから辞めれない」とかそういう感覚は少ないかと。ベトナム人は極めてシンプル。良いか悪いか?ウェットな所も持ち合わせておりますが、それでも、良いか悪いかだと思います。

嶋村:明確な回答ありがとうございます。弊社も見習って意識を持ってやっていきます。現在、そしてこれからの杉田さんのお仕事上の目標やプランなどはございますか。

杉田さん: ベトナムのチームに関しましては、サーチ、GDN、Facebookなどは日本のノウハウを持って、その他、ローカルのDSPなども含めまして、クライアントの課題解決に対して最善のご提案をさせていただいております。中でもとりわけ、ベトナムマーケットで重要視されるFacebookに力を入れております。そのための体制として、社内には広告運用チーム、デザインチームシステム開発チームがおり、一気通貫でお仕事をお受けすることができます。
そして、カンボジアのデザインチームですが、継続的に日本からの教育サポートを行いながら日本人ディレクターを立て、現在は日本のお仕事を中心に運営しておりますが、メンバーは全員プノンペン王立大学を卒業した優秀な人材ばかりで、英語も堪能ですから、今後はアジアのマーケットで不足するデザイナーのリソースの一解になればいいなと思っております。

また、新規の取り組みとしまして、BtoCの販売ノウハウを持つ、パートナー企業VTM-Mediaのズイ社長の協力をいただき、日本企業のベトナムへの展開支援をサポートする事業を準備しております。『ベトナムは製造の場から、消費の場へ』ベトナムで働く私が一番実感しております。日本企業にとっても大きなチャンスだと考えます。

NetFrontierCambodiaのメンバーの集合写真。みんな若く勢いあるチームとのことです。羨ましいです。


なお、私たちの考える展開支援は、時間をかけて念入りなマーケティングリサーチを実施させていただいて、立派なレポートをお作りし、というものではありません。テストマーケティング支援です。クライアント様の商材がベトナムの方から支持を受けるのか受けないのか?数ある商材の中でもどの商材が支持されるのか?「実」に近い貢献をできるサービスを構築中です。

嶋村:大きく、且つ、綿密な計画の上、実現可能とさせる御社と杉田さんの素晴らしい「夢」ですね。前述でもお聞きしていますが、さらなる事業発展を目指し、杉田さんの今後の夢などはございますか。もしあれば是非お聞かせください。

杉田さん:前職では都市情報誌、地域情報誌等の媒体でお仕事をしながら、いつしか自分の中で、「地域活性」という言葉を意識していくようになりました。そして現在は、縁あって「ベトナム」で働いております。私は今46歳。この歳になると、これまでかかわってきたものが自分のアイデンティティたると考えるなら、将来は「地域活性」×「ベトナム」というテーマでビジネスに取り組んでみたいと思っております。

杉田さんと、パートナー企業VTM-Media社のズイ社長。

嶋村:日本でよく聞く地域活性。そういえば、ベトナムではあまり耳にしませんね。地元の方も喜びますし経済効果として現れることもありますよね。ぜひそのプラン実現していただきたいです。具体的になればあらためてお話聞かせてください。是非応援させてください!
話長くなりすみません。それでは締めくくりとしてこれからベトナムにくる日本人の方たちに向け熱いメッセージよろしくお願い致します。

杉田さん: 私はこの年齢になって、縁があって、ベトナムに来れて幸せですが、若い人にこそぜひベトナムに来ていろいろと挑戦してほしいです。2年前より1年前、1年前より今年と国、経済が成長していく様が見て取れます。この「スピード感」は強い刺激になると思います。ベトナムを見ていて思いますが、日本より遅れているところもあれば、ある意味進んでいる所もあります。そういう意味でとても面白い市場だと考え、若い人の柔軟な発想で、いかようにでもチャレンジできる舞台だと考えます。
46歳の私みたいなおじさんでも来れた位なので心配不要です。ぜひ一歩踏み出してみてください!

嶋村:本日はどうもありがとうございました。

あーちゃんのベトナムワーク&ライフ
VOL 6::新興国ベトナムのイケイケ経営者が集まるBNIに参加しました!

先日の火曜日、BNIという経営者が集まるミーティングに参加してきました。
毎週火曜日の朝7時スタート!いわゆる朝活というやつですね。

BNIとは・・・?

「BNIは、1985年にアイヴァン・マイズナー博士により創立された世界最大級のビジネス・リファーラル組織です。BNIでは、経営者や事業者がお互いにリファーラルを提供しあうための、仕組みと環境を用意しています。

BNIのメンバーは、数十人の経営者や事業者で構成される「チャプター」と呼ばれるグループで信頼関係を築き、お互いにリファーラルを提供します。リファーラルとは、質の高いビジネスにつながる紹介のことです。BNIのメンバー間では年間何百万件ものリファーラルが交わされ、約1兆円相当のビジネスが生み出されています。」

私が参加したチャプターは製造関係でFDI企業がメインでした。参加者は全員ベトナム人、ベトナム企業の社長ばかりです。企業規模は中小企業が多いようでした。もちろん言語はベトナム語。私なんかが行っていいのかなと思いつつ、興味もあったので参加させてもらいました。

誘ってくれたベトナム人社長は工場向けのクーリングシステムを販売する会社を経営しています。その社長は車を5台くらい持っているお金持ちです。

紹介してくれたThe社長

当日、6時45分くらいにその社長からメッセージがあり、今起きたとのこと。(笑)お、でたでたと思いながら、ベトナムあるあるなので慣れっこです。もうすぐ始まるのに、一人で行くのは微妙だと思い、私も敢えて遅れて行きました。

ミーティングルームに入ってみると40人くらい集まっていました。朝7時なのにテンションマックスのベトナム人経営者がたくさんいました。(笑)

たまたま日本語1級の女性社長さんがいたので、私の横で通訳をしてくれました。

まずは他己紹介をし合い、その後、新規メンバーの紹介をしていきました。私は人材についてと化粧品について挨拶しました。言語はよくわからないですが、とにかく勢いと熱さは伝わってきました。その場は笑いが絶えず、朝の眠気も一気に吹き飛びました。

それから、紹介カードを書き、お互いのビジネスに繋がる人を紹介し合います。ある社長さんは私にはECサイトの会社を紹介してくれました。また、その場で化粧品を買ってもらいました。交渉が成立するとみんな抱き合い、握手をし、大盛り上がりです。(笑)

紹介してくれたThe社長

毎週このミーティングは行われており、先週の紹介案件から交渉設立した案件は何百万円かありました。(VNDは桁が多いのであまりよく覚えていません。)ベトナムでのビジネスは紹介が多く、このようなネットワークはベトナムでビジネスするうえではとても貴重だと思いました。

新興国の中小企業の社長たちの勢いを魅せられながら、先週は充実した火曜日の朝を送ることができました。そのお陰か今週の火曜日もなぜか5時半に目が覚め、朝からご飯を炊き、ヨガをし、一人朝活をしました!

→ あーちゃんのベトナムワーク&ライフ::VOL 5::優秀な人材の採用のための努力

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プロフィール
吉田綾華(よしだ あやか)
E-mail: ayaka.yoshida@hrnavi.com
Tel: 0968 096 784

1987年生まれ、石川県出身。
人の役に立ちたい!という想いから、東南アジアと人材の軸で仕事を探し、2013年からアイグローカル・リソースに入社。自らの海外就職の経験とホーチミン、ハノイの両拠点での勤務経験を生かし、お客様と登録者の懸け橋となりアドバイスを行っている。

人材リスト

【日本人紹介】
日本人求職者リストは下記のリンクでご覧ください。
http://bit.ly/2z6O7RC

【管理職ベトナム人紹介】
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優秀な管理職を採用することにより、中間層を拡充し、ローカライズを図りましょう。
また、彼らを挟むことにより、コミュニケーションがスムーズになります。
選び抜かれた登録者に対して、企業側から攻めの採用をすることができます!

詳しい内容は下記のリンクからご覧ください。
http://x.huraffi.com