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2023年3月8日

嶋村チョイス！今月のKEY PERSON

氏名：LAM TAN DATさん
会社名：TOBIC CO.,LTD.
役職：Sales Manager

「嶋村チョイス！今月のKEY PERSON」第41回を始めます！
どうぞよろしくお願いします。それでは Datさん、自己紹介をどうぞ！

Datさん：Lam Tan Datと申します。32歳です。
ベトナムの最南端のカマウ省で生まれました。男3人女3人の6人兄弟の上から5番目（次男）として育ちました。現在は結婚し、ホーチミンに住んでいます。趣味は写真を撮ることです。様々な建築物の写真を取りたくて写真を始めました。あと、サッカーを見るのが好きです。

（TOBIC社でBIMチームを牽引しているDatさん。優しくて優秀な方です）

Q.ご本人学歴、そこからTOBICとの出会いまで
地元のカマウで高校を卒業した後、2010年ホーチミンに行き、ドンズー日本語学校で1年半ほど日本語を勉強しました。その後、2012年4月より日本の岩手県盛岡市で日本語学校で2年間勉強しました。2014年４月に北九州市小倉にある西日本工業大学へ入学し、4年間建築学科で学びました。大学3年からはアルバイトとして以前の職場であるバックス株式会社で働きました。
大学を卒業したばかりの2018年4月から10月に、バックスホーチミンオフィスでBIMチーム(※) 立ち上げを行いました。2018年11月に日本に戻り、そこから2021年1月まで日本で働きました。2021年1月バックス日本からバックスベトナムに移り、ハノイでオフィスリーダーとして勤めました。バックスでは、BIMプロジェクトマネージャーとしてお客様と直接やり取りして、お客様のニーズを把握して制作側に伝えて、制作スケジュールや戦略を立てて、受け入れから納品まで管理していました。アルバイトからトータルすると約4年間働きました。その後、人材会社からの紹介で2021年12月からTOBICに入社しました。
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※BIMとは、Building Information Modeling（ビルディング・インフォメーション・モデリング）の略称。建物を実際に建設する前に、コンピューター上に現実と同じ建物の立体モデル（BIMモデル）を構築することで、建築の無駄を初期段階で省くことを可能にする技術のことを指す。
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Q.入社してから大変だったこと、成長のきっかけになった出来事はありますか？
TOBICに入ってからの業務はこれまで経験したことと大きな差はありませんでしたので、それほど大変なことはありませんでした。社内環境がいきなり変わったため、それに慣れることが少し大変でした。
前の会社はアルバイトから入り慣れていましたが、いきなり仕事の環境が変わったことが大きかったです。例えば、以前はお客様へ訪問し直接挨拶を行っていましたが、入社した時は100％テレワークでした。コロナの影響もありますが、会社がベトナムにあり日本との距離もあるため、毎日オンラインで打合せを行いました。最初は慣れませんでした。けれども周りの同僚から色々教えてもらったり、サポートしてもらえたおかげで徐々にですが慣れることができました。現在もほぼ毎日、日本人のお客さんとやり取りしています。
以前の仕事では自分は日本本社にいたため、お客さんと近い場所にいて、ベトナムにいる制作側とは遠隔でした。今はその反対で制作側（ベトナム）と一緒に働き、お客さん（日本）と遠隔になりました。私の仕事はお客さんと制作側の間にいて、業務全体の流れを管理する仕事なので、制作側の姿や仕事の流れがわかった上でお客様対応をするほうが以前と比べて効率が良いと感じています。
現在はTOBICに入社して約1年ですが、上司は優しく、仕事を丁寧に教えてもらっています。仕事の管理力が高まり、同僚とも仲良くなり、成長を感じることができます。

（西日本工業大学の卒業式にて 思い出の一枚です）

Q.現在ご担当されているお仕事内容について教えてください。
メインでやっていることは営業窓口です。プロジェクトを担当しています。
日本のお客さんから依頼をいただくと、打合せを行い、ニーズを把握します。ニーズを理解した上で、見積、スケジュールを作成します。それから制作側に指示をしてプロジェクトをスタートさせます。
成果物ができたらチェックして、お客様のニーズに合っているか確認、お客様に提供し、最後は請求するところまで担当します。

Q.TOBICで働く上で、Datさんの今後の目標（夢）は何ですか？
TOBICの名前を企業ブランドとしてさらに広めていきたいです。現在はホーチミンのみオフィスがありますが、将来はホーチミンだけでなく、ハノイやダナンにもTOBICの支店を作りたいです。TOBICは日系ゼネコンの戸田建設の子会社ですが、いつか日本にも営業部を置きたいという夢を持っています。

Q.御社ビジネスでの業界最新トピックを教えてください。
TOBICではBIM（Building Information Modeling）モデルの作成を事業としています。BIMは図面から3Ｄモデルを作って、一般の人にもわかりやすくすることができます。また、情報を入れることで、工事にどれくらいコストがかかるか、どんな材料を使って施工を行うか、工期にどれくらい日数がかかるかを計算して、事前に全体像を把握することができます。
現在、日本の案件だけでなく、例えばギニアの病院等、海外のプロジェクトもやっています。BIMと言えば3Dデータの作成をイメージされると思いますが、プログラミングで自動作成を行ったり、IT技術を活用してBIMに応用しています。IT技術を導入することで工数を減らし業務効率を向上させる効果があるため、更に研究を行っています。

（日本建築会のイベントに参加した時の写真です）

Q.Datさんから見た日本人の印象
みなさん真面目ですね。そして、責任感があります。
強いてマイナスな点を挙げるなら、考え方が堅いところですね。特にグローバルな環境で外国人と仕事をする場合には、もう少し柔軟であるほうが仕事が上手くいくのではと思います。

Q.ベトナム／ベトナム人をもっと知るため、日本人へのアドバイス
２つあります。
１つはベトナム語を勉強することです。たくさん勉強する必要はなくて、挨拶くらいでもベトナム語を話してくれるとこちらも嬉しくなります。良好な関係が生まれれば、それは仕事面でもプラスに働くと思います。
もう１つはベトナムの料理を食べてください。よく、衛星面の問題や、味が合わないなどでベトナム料理が食べられない日本人の方がいらっしゃいますが、ベトナムに住んでいるのであれば、少しだけでも味わってみて欲しいです。そういう姿を見たらこちらも、ベトナムのことを好きだと思ってくれていると感じることができます。私の出身地カマウの有名な食べ物はカニです。同じ種類はハイフォンやベトナムのどこでも食べることができます（カマウのものは特に美味しいです）。ぜひ食べてみてください。

Datさん取材ご協力いただき、ありがとうございました！

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【インタビュアー】
パートナー兼ハノイ支店代表 嶋村 拓史（しまむら・たくじ）
連絡先：(Tel) 090-1828-660 (Mail) takuji.shimamura@hrnavi.com
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