2019年6月12日
弊社ではOB/OGとの関係を大切にしています。月一回開催している会社のパーティーには個別に誘ったり、恒例の忘年会にはOB/ OG全員を招待してきました。しかし、OB/OGとの関係性は様々です。よく来てくれている元スタッフは自ら遊びに来るし、手土産も持参してくれますが、招待しても中々顔を見せない子は何度招待しても応じません。ご推察の通りかもしれませんが、よく遊びに来てくれて、関係性良好な元スタッフはよく仕事ができていたもので、一方で、中々来てくれない子は問題児だったり、とにかくパフォーマンスが平均以下の子がほとんどです。面白いことに、その違いも退職時に表れています。
その違いはどうしてかと考えてみました。
自分のことで恐縮ですが、現在経営しているHRnaviを除けば、今まで、2つの職場を経験してきました。気づいたら、次の職場へ移ってから、2~3年ほど経過した後、やっと直前の職場で学んだことが分かるようになります。2、3年経つと元上司ぐらいのポジションになり、やっとやってもらったことが理解したからだと思います。私の場合はすべて円満退社だったので、お世話になった元上司に連絡して、会ったり飲んだりします。かと言って、それぞれの会社で退職したときはどうだったかというと、実はそこまで強く感謝していませんでした。自分はやれることはやったし、将来的にビッグになって恩返しするし、次世代も育つと心の中に思ったわけです。言い換えると、感謝していますと強く言葉には出しませんでしたが、将来の行動で恩返ししたい思いはありました。
一方で、感謝していますと強く表現している弊社一部のOB/OGはどういう心理だったのでしょうか。
弊社スタッフを含めて、ベトナム人スタッフは基本的に純粋な子が多いので、本当に感謝しているかと思います。未経験の新卒で入社して、それなりのスキルを短期間で取得して、結構よい待遇で転職できたので、感謝されました。得たものよりも自分たちのアウトプットは少なかった(パフォーマンスが良くない、勤務期間が短い)ので、どこかしら申し訳ない気持ちがあり、その気持ちの表れが、感謝していますと強調するわけです。ある意味では相手(会社)のためと思って、感謝するのではなく、自分の気持ちを整理するためにやっているもので、退職したら、(とても残念ですが)逃げ切る感じがします。
経営者としては、感謝されてもされなくても、過去の出来事なので、実は大して気にしていません。自分は先輩たちから教わったので、後輩に教えていくことはある種義務と考えています。一時的な綺麗ごとよりも、退職後も頑張っていほしいし、良好な関係を維持したいと思っています。本当に言うと、感謝されるよりも「この会社では十分に貢献した。次にもっと大きなことをやりたいので、退職します。」そういう気合のあるスタッフがきっとそのうちに表れることを願っています。
次回は、「こうなりたいので、投資してほしい」について、考えたいと思います。
―――――
国費留学生として、選ばれ、1996年~2006年まで日本で留学と仕事を経験したのち、ベトナムに戻り、日系企業に対して、経営助言のコンサルティングをしました。ベトナム人は比較的にレベルが高くないという実態をなんとかしたく、2010年からアイグローカルリソースを創設、ベトナムにある人材のレベルアップを会社のミッションに、日々、努力しています。
人材から人財への道のり
転職がステップアップと勘違いしているベトナム人
関心を示してほしいベトナム人の心理について
ベトナム人の計画性のなさ。
家族と一緒にいたいので、仕事をやめます。
若いので、いろいろな経験がしたいとは?
適性診断で組織を強くする!
関心ないので、調べませんが、関心のあることは調べています。
権限がないから、誰にも指導できませんよ!
欲を抑えたがるベトナム人
謝らない、感謝しない
本を読まなくなったベトナム人若い世代
こだわりのないベトナム人
あきらめやすい
ノーと言いたがるベトナム人
責任を取るのは仕事を辞めるの?
スタッフの主体性が低いのは日本人上司の責任!
言い訳が多い病
意見は今、ありません。
節約すき、我慢好き?
ベトナム人の金銭感覚
距離を縮める魔法のツールとは?
ベトナム人スタッフはなぜ、相談しないのか?