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2021年4月7日

嶋村チョイス!今月のKEY PERSON

氏名:Giang Pham Thi Hongさん
会社名:HANOI BRANCH OF SEMBA VIETNAM CO., LTD.
役職: Admin & Accounting

「嶋村チョイス!今月のKEY PERSON」第21回を始めます!
どうぞよろしくお願いします。それではGiangさん、自己紹介をどうぞ!

Giangさん: 私はGiangと申します。Giangとは日本語で江(川)意味です。今年35歳になります。出身はハノイです。
ハノイ大学の日本語学部を卒業して、今まで13年間日系企業で働いてきました。今はSEMBA VIETNAMで経理と総務を担当しています。
主人と、子供は9歳の娘と2歳の息子の4人家族です。

(SEMBA社で長年にわたり頑張るGiangさんを取材しました)

Q.Giangさんと日本語との出会いはどのようなものでしたか?
私は中学生の時から日本の漫画が大好きで、ドラえもん、おれは鉄兵、ちびまる子ちゃんなどを読んでいました。毎週お小遣いを貯めて、新しい漫画を買っていました。それから高校3年生の時、テレビで日本を取り上げた番組を見て、日本という国はすごいな、どのようにして日本という国は発展して、経済的に豊かになることができたのだろう、と興味を持つようになりました。また、日本語の文字は面白いなと思っていて、大学では英語以外の言語を勉強したいと思ったので、日本語学部を選びました。

Q.SEMBA VIETNAMとの出会いの経緯を教えてもらえますか?
私は大学在学中に、漫画の翻訳や、日系企業が主催する展示会での通訳など日本語を活かしたいろいろなアルバイトを経験しました。当時は日本語ができる人が少なかったので、仕事はたくさんあり、アルバイトを通して、いろいろな貴重な経験をすることができたと思っています。
大学卒業後には、日系ITソフトウェア会社に入社しました。仕事が合わず8カ月程で退職してしまったのですが、その次は大手通信グループ企業で約3年間、総務と営業アシスタントを担当しました。
その後、更にキャリアアップしたいと考えていた頃、通訳のアルバイトをきっかけに知り合った日本人の方から会社設立を一緒に手伝って欲しいと依頼され、通訳として塾の開校のお手伝いをしました。残念ながら、4年程してその会社は事業撤退してしまったため、次の仕事を探していた時、SEMBAの募集を見つけて面接を受けました。そして2014年11月よりSEMBAで働き始めました。

Q.入社してから大変だったこと、成長のきっかけになった出来事は何ですか?

入社後まず大変だったことは、総務と経理の仕事を一人で両方やらなくてはならなかったことです。当時、私は経理の基礎知識がほぼない中で、社内で他の人に聞くということができなかった環境下で、総務と経理を両立させながら業務担当するのが大変でした。それでも経理の業務経験を積めるチャンスだと考えて、1年間頑張った結果、その後はスムーズに業務ができるようになりました。

もうひとつは、どこの職場でもあると思いますが、職場の人間関係です。人間関係が上手くいっていないと、業務にも支障が出てしまいます。仕事の量だけではなく、精神的な面でも大変な時期もありましたが、そこを上司に相談したり、自分で考えながら壁を乗り越えられた瞬間に自分自信が成長したと感じ、それまでの苦痛はなくなり少しでも前向きに捉える事ができるようになりました。今はそういったことは全くなく、上手く仕事ができるようになりました。

Q.現在のお仕事内容について教えてください。
前項と内容が重複しますが、私は現在SEMBA社で総務と経理を担当しています。
総務ではお客さんと契約を結ぶ段取り、それと同時にサプライヤーとの調整をしています。契約で分からないことがある時にはコンサルティング会社に確認して進めています。コンサルティング会社の担当者はよくサポートしてくれるので、とても助かっています。
経理では会社のキャッシュフローの管理と調整、インボイスの発行、毎月の売上申告を行っています。年末決算、税金に関する処理も行っています。

(会社のYear End Partyでの一枚。皆さん楽しそうですね)

Q.Giangさんの今後の目標(夢)を教えてください。
6年間経理の仕事をして来ましたが、経理の基礎がまだ足りないと思っています。なので、(日本の)簿記の勉強をして資格を取って、プロフェッショナルになりたいと思っています。

Q.最新トピックは何かありますか?
最近ではワークパーミットの取得要件が変更となり、条件が厳格化されたことで影響を受けています。大変だなと感じますが、今のタイミングでしっかりと勉強して今後さらにしっかりと対応したいと思っています。
また、経理上の売上申告が毎月になったため、経理の業務負担が増えました。大変だなと感じましたが、ポジティブに切り替え、申告のタイミングが早く、動きが早い方が会社としては良いのではないか、と考えるようにしました。

Q.ベトナム人から見た日本人の印象とはどんなものでしょう?
仕事や物事に対する考え方が、ベトナム人と比べると堅いと思います。
また、これまで会ってきた日本人で多く感じたことは、ベトナム人は約束を守らない、時間通りにやらない、という固定観念を持っているからか、ベトナム人を疑い、信用しないように思います。確かにベトナム人は全員ではないけれども、そういう悪い癖があるということは、実はベトナム人も自分たちでわかっています。でも、アドバイスとしてはもう少し柔軟な考えを持って、信頼して見守ってくれると皆さんきっと喜ぶでしょうし、仕事がうまくいくと思います。

Q.ベトナム/ベトナム人をもっと知るため、日本人へのアドバイスをいただけますか?
もし、自分も海外へ行ったらそこは自分の国(環境)ではないので、疑いを持ってしまうだろうと思います。そのため疑ってしまうのは仕方ないことだと理解しています。けれど、ずっと疑いを持ったままだと上手くいきません。相手と正面から向き合い、意見交換を行い、お互いで信頼関係を築いてこそ、人間関係は上手くいくと信じています。

Q.ベトナム/ベトナム人をもっと知るため、日本人へのアドバイスをいただけますか?
私は日本人がとても好きなので、こうしたほうがいい、というアドバイスはないのですが、柔軟性を持てばもっと物事やビジネスが上手くいくんじゃないか、と思います。日本人は必ずルールを守りますが、ベトナム人は相手との関係性や感情で行動したり、ルール抜きで動くことがよくあります。ベトナム人が一度ルールを守らない行動を取ると、日本人はその人に対して、もう信用できないと思ってしまったり、二度とチャンスを与えない、というふうになってしまいがちです。日本人は人や物事に対してある印象を持つと、ずっとその印象を持ち続けてしまうところがあるように思います。私は日本人と接することが多く、日本人が好む行動を知っているので、初めてベトナムに来た日本人に対しては日本人の好む行動を意識しながら接するようにします。中にはベトナムの文化を理解している日本人もいるので、そういう方々に対しては意識して接する必要がないので、とても気さくに接することができます。
そのため、互いの文化を理解してもう少し柔軟に考えるようにすれば、ベトナム人と上手くいくのではと思います。

(イオンモールHai Phongのオープニングの日、完成を祝して)

Giangさん取材ご協力いただき、ありがとうございました!

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インタビュアー
ハノイ支店マネジャー 嶋村 拓史(しまむら・たくじ)
E-mail: takuji.shimamura@hrnavi.com
Tel: 090 1828 660

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