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氏名：Bui Van Minhさん
会社名：Asahi Kasei Advance Vietnam Co., Ltd.
役職： General Manager

「嶋村チョイス！今月のKEY PERSON」第26回を始めます！
どうぞよろしくお願いします。それでは Minhさん、自己紹介をどうぞ！

Minhさん：Asahi Kasei Advance Vietnamに勤めてます、Bui Van Minhと申します。
今年40才です。ハイズンで生まれ、今も家族とハイズンに住んでいます。子供は男の子、女の子がおり、今度3人目が生まれます。出身大学はハノイ工業大学で機械工学を専門として勉強しました。日本語は2006年に日系企業へ入社してから自分で勉強しまして、その後1年間の日本への研修を通してさらに学びました。スポーツが好きで、サッカーやバドミントンをします。

Q.Minhさんの学歴、そこから現職Asahi Kasei Advance Vietnamとの出会いまで
大学では機械工学を専門として、CNC、ワイヤーカットなど加工機の技術を学びました。
図面の書き方、AutoCADなどを学び、大学外でも独学で設計ソフトを使って勉強しました。
2005年に卒業後、初めはベトナム企業に勤めましたが、その後2006年に日系の大手電機メーカーに転職。金型のメンテ、修理対応から始まり、2009年9月には新しいプロジェクトのプロジェクトメンバーに選ばれて日本へ1年間研修に行くことになりました。ベトナム帰国後は新しいプロジェクトの生産立ち上げを担当し、2017年まで11年間勤めました。
その後、日系自動車部品メーカーでの自動車部品の成形の仕事経験を経て、2019年7月にAsahi Kasei AdvanceにGeneral Managerとして入社しました。工場設立時の準備サポート、工場管理全体まで指揮する大変名誉のあるお仕事を担当させていただいております。

Q.入社してから大変だったこと、成長のきっかけになった出来事は何ですか？
Asahi Kasei Advance Vietnamではエアバッグの縫製加工を行っています。エアバックの元となる基布の裁断から縫製までを行っています。
入社してから大変だったことですが、１つ目は、これまではずっと成形工場での勤務でしたので、裁断や縫製についての知識は全くありませんでした。その中で、業界・専門業務知識を1から勉強し始め、工場新規設立、さらに生産ラインを立ち上げたことです。分からないことが多く、それを補うために自分で調べたり勉強したり、会社の部下に聞いたり、設備メーカーの方に問い合わせたりしました。
２つ目は、弊社での事業は安全性のため非常に厳しい品質管理を必要とされていて、皆さんがよく耳にするISO認証だけでなく、ほかにも自動車業界で現在重要視されているIATF16949の認証を取得しなければならないという課題でした。取得はとても厳しいですが、1年かけて取得できるよう目標を立て、コンサル会社など関係各社と協力しながら取得までのプロセス（仕組み）を作成しました。
これまでのエアバックの生産ライン立ち上げ、IATF16949取得はとても大変でしたが、その経験により縫製技術を理解できるようになり、今後新しいエアバックの受注に活かせるのではないかと思っています。

Q.Minhさんの今後の目標（夢）を教えてください。
近い目標は現在取り組んでいる２部品の生産立ち上げを計画どおり達成して、生産できるようにすることです。この２つの部品はエアバッグの中で本当に複雑な部品なので、この部品の生産ができたら、将来的に新しい受注獲得も見込めます。
もう少し先の目標で言うと、2025年に向けた中期計画を達成することです。その為に工場の生産能力の向上、スタッフのスキル向上などお客様の信頼を得るため、工場の仕組みを作ることに力を入れていきたいです。工場での生産がスムーズになり、受注も増えれば、将来は第２工場、第３工場と増やしていければと考えています。

Q.最近の御社ビジネスでの面白い話、業界最新トピック　※この道のプロとして紹介させてください！
これから新しい製品としてカーテンエアバッグを生産予定です。今はCovid-19の影響を受けていますが、近い将来は回復してアジアでの自動車の生産が再び増加し、エアバックの需要増加・拡大が見込まれます。現在の傾向として電気自動車が発展してますが、エアバッグは必ず必要となりますので受注も確実に増えていくと思います。

Q.ベトナム人から見た日本人の印象とはどんなものでしょう？
私はこれまで多くの日本人と一緒に仕事をさせていただきました。性格は人それぞれ違うのですが、総じて仕事に対して責任感が強いと思います。また、ベトナム人スタッフに対してよく見て気をかけてくれていると感じてます。現在の仕事でも、上司はとても親切で、私たちが困っていることがあればすぐに対応してくれて、私たちの業務にとって最適と思われる答えを導きだしてくれています。安全面もよく考えて一番安心して作業できる環境を用意していただきいつも感謝しています。

また、私が日本人から学んだ最も感銘を受けた言葉は、「仕事に愛をもって接しなさい！」という言葉です。もちろんこれは仕事だけではなく、子供の時には一生懸命、学校で勉強することも同じ意味にあたると思います。子供の時に一生懸命勉強すれば、大人になって良い仕事が選択出来て、真面目に仕事をすれば必ず成長に繋がると思います。そして会社が発展出来たら、社会に大きく貢献できますし、それに伴い、自分の給料が高くなり、社会によりたくさん貢献ができます。多くの人々が社会にたくさん貢献すればその国は強くなると信じています。

仕事をする上で、自分も部下も常に成長に繋がることを考えながら仕事をする。そうなるために仕事をただ完了させるだけではなく、最善の結果に向けて努力する。また失敗した時に諦めないことが大事だということを学びました。

Q.ベトナム／ベトナム人をもっと知るため、日本人へのアドバイスをいただけますか？
日本人はあまりプライベートな話はしないという印象を持っています。どの国でも国民性で違いが出るのは仕方ないですし理解しているのですが、アドバイスできるのであれば、ベトナムの習慣に合わせて、たとえば、自分の家族の話をしてみたり、相手に対して家庭環境や故郷、生活のことを質問したりして、コミュニケーションが取れれば、よりお互いの距離が近くなるんじゃないかと思います。